「人生航路案内人」は、人生の節目で今の状況や選択肢を整理し、ご本人が納得してこれからの道を選べるよう支援する、私の活動のあり方です。
その具体的な支援を「人生航路コンパス」、その過程で一緒に整理した内容をまとめていくものを「人生航路カルテ」としています。
人生は、選び直せる。
「人生航路案内人」は、資格や職業の名前ではありません。
人生の節目に立ったとき、自分の状況を整理し、これからどの道を選んでいくのかを、その人自身が考えるためのお手伝いをする。私にとって、それは仕事の枠を超えた、一つの生き方・在り方を表す言葉です。
なぜ「人生航路案内人」なのか
私自身、これまでの人生で、資格を取れば進む道が自然に決まるわけではないということを経験してきました。何を仕事にするのか、これからどのように生きていくのか。立ち止まって考え、自分なりに選び直しながら、ここまで歩んできました。
司法書士として実務に携わる中でも、必要な手続きを完了することと、その方にとって本当に望ましい結果を実現することは、必ずしも同じではないと感じるようになりました。手続きを決める前に、まず現在の状況や希望を整理し、「自分はこれからどうしたいのか」を考える時間が必要なこともあります。
大切にしていること
人生の答えを決めるのは、本人だと考えています。専門家として必要な情報や選択肢をお伝えすることはできますが、どの道を選ぶのかを代わりに決めることはできません。その方自身が納得して選べるように、一緒に状況を整理していくことを大切にしています。
また、問題が起きてから対応するだけでなく、まだ元気で、自分で考え、選べるうちに、これからのことを考えておくことも大切だと考えています。相続や家族のこと、これからの暮らしについて、何かを決める前に一度立ち止まり、自分はどうしたいのかを整理する時間を持つことが、その後の選択につながっていきます。
人生は、選び直せる。
これまでどのような道を歩んできたとしても、今の自分の状況を知り、これからどうしたいのかを考え、改めて道を選ぶことはできます。その選択を本人自身ができるように、一緒に考えていくことが、「人生航路案内人」として大切にしていることです。
人生航路コンパスとは
「人生航路コンパス」は、「人生航路案内人」という考え方を、具体的な対話の形にしたものです。今の状況を整理し、これからどうしたいのかを考え、選択肢を知ったうえで、自分で納得できる航路を選んでいくための伴走サービスです。
現在地を知る → 目的地を考える → 選択肢を知る → 航路を選ぶ → 航路を進む → 振り返る
現在地を知る
今の暮らしや家族関係、財産、仕事、将来への不安などを整理し、まず「自分が今どこにいるのか」を確認します。
目的地を考える
今の状況を踏まえて、「自分はこれからどうしたいのか」「何を大切にして生きたいのか」を整理します。
選択肢を知る
自分が望む方向を実現するために、どのような選択肢があるのかを整理します。法律や財産、家族関係なども踏まえながら、それぞれの選択肢のメリットや留意点を確認します。
航路を選ぶ
整理した選択肢を比較し、自分が納得できる「自分の航路」を選びます。そして、選んだ道を実現するために、何をしていくのかを具体的に整理します。
航路を進む
選んだ航路を実現するために、必要な手続きや準備、具体的な行動を整理し、実行に移していきます。必要に応じて、司法書士などの専門家による助言や支援にもつなげていきます。
振り返る
ここまでの取り組みを振り返り、選んだ航路が自分の意思に沿ったものになっているかを確認します。今後の課題や、これから進みたい方向を改めて整理し、次の航路へつなげていきます。
人生航路カルテ
人生航路コンパスでは、対話を通じて整理した「現在地」「これからどうしたいのか」「考えられる選択肢」「自分で選んだ航路」「これからの行動」などを記録として残していきます。これらを一つにまとめたものを、「人生航路カルテ」と呼んでいます。
司法書士として、人生航路案内人として
人生航路案内人として大切にしているのは、最初から手続きを決めることではなく、まずその方の状況や希望を整理することです。そのうえで、選んだ航路を進むために法律上の手続きが必要になれば、司法書士として対応できる範囲で、その実現を支援していきます。
「何をすればいいのか分からない」「まだ自分がどうしたいのかも分からない」という段階でも構いません。まずは今の状況や気になっていることから、一緒に整理していきます。